「3030号 さよなら記念貸切列車」イベントに行っていました
生まれて初めての鉄道イベントだとおもいます(少なくとも記憶している範囲では)。
YouTube鉄の細道ゆるゆる鉄道さんぽチャンネルを共同運営している
私(筆者)と鉄道専門家のタブさんの2人で参加。
タブさんがイベント参加に応募して運よく繰り越し当選しました。
繰り越しというのは元々5月29日にイベント開催が予定されていたのですが
新型コロナワクチンの拡大による緊急事態宣言が出されたことでイベントが延期
恐らく延期に伴ってキャンセルが出た分で我々が当選したのだと思われます。
ちなみに山陽電車の資料によると約1900名の応募があったそうなので
80名参加で考えると倍率は24倍
本当に運が良かったんだなと記事を書きながら再確認できましたw
イベント当日の6月26日(土)ちょっと曇り気味の中、
大阪メトロを使って待ち合わせの阪神大阪梅田駅改札前へ
朝9時の待ち合わせに5分程遅れて到着。既にタブさんはホームの柱横に立っていました。
大阪梅田駅から1回の乗り換えを経て東須磨駅に到着。
ホームは既に大勢のスタッフや鉄道ファンで賑わっていました!
受付まで時間があったので駅の周辺をブラブラする事に。
途中地元のに住んでいるとう男女のカップルに「今日何があるんですか?」と聞かれました。
我々とカップルとの温度差に驚きながらも「営業を引退した3030号の貸切列車走行イベントがこの駅で行われるんですよ」と答えると「へ~そうなんですね」とあまり興味なさげな反応が返ってきました。
「そうそうこういう常識的な反応が時としていい刺激になるんだ」と反骨精神むき出しに今日のイベントの撮影を頑張ろうと思いました(何言ってんだか)
明石・姫路方面ホームよりの跨線橋階段の入り口でイベントの受付が始まりました。
ホームではあらかじめ駅で待機している3030号を一目見ようと多くの鉄道ファンが
その雄姿を目に焼き付けていました。
撮り鉄(鉄道撮影を目的とした鉄道ファンの事)もスマホやコンデジのライト勢から
フルサイズ一眼レフカメラを持つガチ勢まで色んなファンが入り乱れていました。
手消毒と体温チェックを済ませ受付で名前と身分証を呈示。タブさんだけでなく私にも身分証(運転免許証)の提示を求められました。
お土産と首からぶら下げるタイプの参加証を受け取ってから階段を上がり改札口へ歩いていきます。
参加証を改札で提示して改札を通過。階段を下りて明石・姫路方面ホーム(1番2番)へおりるとおそらく普段はひっそりと静まりかえっているであろう土曜のホームに鉄道ファンの熱気があふれかえっていました。
参加者80名にしては人が多すぎるなと感じたのも当然。
この段階では一般客にも3030号を開放していたのです。
とりあえず我々2人は車両外観を一通り撮影してから車内へ。
車内へ入る時もしっかりと手消毒を行いました。
車内には1970年代前半から現在までのポスターが掲示されていました。
驚いたのがどれもそれほど古さを感じさせない事でした。
これは自分の完成が古いからなのかもしくは当時のデザイナーのセンスのおかげなのか?
理由は分かりませんがとにかくデザインもかっこよく今でも十分通用するポスターが多かったです!
我々2人が共に最も気に入ったのがこちらのポスター。
駅員さん?の絵がどう見ても蛭子能収(えびすよしかず)さんのそれに見えて仕方ありません(違うかったらごめんなさい)。
実はこのポスター後で手に入れる事になるのですが詳細はYouTube動画でご確認下さい。
各々3030号を楽しんだ約80名の参加者は
4両編成の列車の各車両に分かれ(参加証に各々が何両乗車かが明記されています)、11時30分東須磨駅を発車。
12時12分東二見駅までの電車旅を楽しみました。
車内では乗務員さんによる3030号の面白話の放送を随所で聴くことが出来ましたが
個人的に一番面白かったのは3030号が営業運行以来の走行距離が713万kmになるという事でした。地球1周が4万kmだそうなので713÷4で地球を178周したことになります。
まぁそういわれても良く分からないのですがとにかくとてつもない距離を走行したという事は間違いありません。
他にもボディー色の意味や今回のイベントにたどり着くまでの苦労話など鉄道ファンにはたまらない内容になっていたと思います。
なにより普段知ることのできない乗務員さんの個性を感じる事が出来たのが嬉しかったです。
「鉄道イベントの良さってこういう所にあるんじゃないかな」と思いました。
12時09分予定よりちょっと早めに(?)東二見(ひがしふたみ)駅に到着。
ここから歩いて東二見車庫へ移動。
なんとここで先ほど我々が乗った列車を外からぐるりと見学する事ができました!
列車の編成は姫路方面から大阪方面へかけて3615号(1号車)→3505号(2号車)→3031号(3号車)→3030号(4号車)という並び方で、大阪方面に3030号が来るような配置になっていました。
3030号を正面にすると車庫に待機する山陽電車の他の車両たちがバックに来るようになるので、こういう細かい配慮も山陽電車の心意気を感じる事が出来ました。
車庫では3030号の写真や動画を撮ったり電車の細部を見学したりと皆さん楽しんでおられ巻いた。
ちなみに約80名の参加者の内訳ですが男性が9割・女性が1割。
年齢は小学生からお年寄りまでと幅広い層が参加されていました。
個人参加や友人との参加、家族やカップルでの参加など色んな形がありました。
私が話をさせて貰った男の子は小学1年生でお母さんと2人での参加でした。
黄色いヘルメットをかぶった整備士さんにも少しお話を聞きましたが
ブレーキパッドの事から車検のうんちくまで聴けば聞くほど面白話が飛び出してきました。
乗務員さんもそうですが整備士さんにとっても鉄道イベントは自己表現をする良い舞台になっているんだなと感じました。
車両の撮影会が終わると最後に同じく二見車庫でグッズ販売会が開かれました。
タブさんは何が当たるか分からないポスター100円とちょっと高めの3030号ハンカチを購入されました。
他には銀色の頑丈そうな手すりや圧力計、側落窓カーテン、つり革などマニアが喜びそうな商品がずらりと並んでいました。
私は資金不足もあり100円のポスターを購入。
目的はこの記事でも既にふれた蛭子能収(えびすよしかず)さん風のポスター。
事前にデジカメで撮影したポスターの写真をよ~く見てポスターの特徴を頭で記憶して
グルグル巻きにされて中が殆ど見えないポスターのかすかに見える縁の部分を選別しながら「これだ!」
という一巻きを(優しく)握りしめました!
自宅に帰ってからポスターをほどいてみたところ…結果が気になる方はYouTube動画でご確認ください。
というわけでこれにて「3030号 さよなら記念貸切列車」イベントのレポートを終わります。
記憶する中では初めての鉄道イベントでしたが充実した内容に参加費の3500円は決して高くないなと思いました。
普段見る事の出来ない鉄道会社のスタッフさんの個性や鉄道を愛するファンの素顔なども見れて本当に有意義な時間を過ごせました。
なによりコロナ渦にも関わらずこのようなイベントを開催してくれが山陽電車に拍手を送りたいと思います!
ちなみにイベントの様子はYouTubeばんちゃんねると鉄の細道チャンネルで動画を公開します。
改めて記事を最後までご覧頂いた皆さんに感謝申し上げます。
2021年6月28日(月)配信